- 零工芸
そもそも彫金とは・・・①
この道数年のジャクが「彫金」を語るなんておこがましくてとてもとても・・・
そんなわけで伝統工芸、東京彫金の小川氏のサイト(http://www.dentoukougei.jp/chokin/index.htm)
より抜粋させて頂きます。
「古墳時代を起源としている彫金の技術は、初期に毛彫りや透彫りがもちいられ、冠帽、指輪、簪などの 装身具等の精巧な技術をみることができます。その後、格式を重んじる"家彫"が主流をしめ、江戸元禄期に は、自由な発想と新しいデザインの"町彫り"が現れ煙管、根付など生活用品に広がりをみせました。」
明治以降もこの流れはつづき、現在にいたっております。生活様式の変化にともない、額、花瓶、置物などの 器物から現在はブローチ、ペンダントなどの装身具が主流となっています。
そもそも、彫金とは「彫る金(かね)」と書きます。すなわち、彫金の金はゴールドの金ではなく「金属」の 金(きん)なんですね。金属に彫るから彫金というわけです。ときどき、銀に彫金したので、「彫銀」なんて 人がいますが、これは不正確です。銀にほっても、銅にほっても、アルミにほっても、「彫金」と、称します。
では、伝統工芸についてですが、現在一切金属を彫らずにワックスを加工するのみで型をつくり、鋳造したも のを彫金と称する人が非常におおくなってきています。前述のように彫金とはあくまでも、金属を彫るもので す。私は新しい技術、工具、デザイン等は積極的にとりいれるべきだと考えます。しかし、金属を彫らないも のを私は彫金とは呼びません。ワックスを加工したものと、「タガネ」で金属を彫ったものでは繊細さがちが います。長い年月をかけて築き上げた確かな技術と表現力、それが伝統工芸なのです。
以上
大体おわかりいただけましたでしょうか?